「自己進化を繰り返し、数千年をかけて自らを設計・完成させた」
分類 :プレイグの創造物 /
Plague Creations
サイズ:全長 約180m
危険度:軽微な脅威 / Minor threat
出典MOD: The Red Plague
PDAデータバンク
リヴァイアサン級生物は通常、それぞれの生態系において食物連鎖の頂点に立つ巨大な生命体である。しかしこのリヴァイアサンはレッド・プレイグのハイヴマインド(集合意識)が具現化した存在という点で特異である。長き封印の中で自己進化を繰り返し、数千年をかけて自らを設計・完成させた。
1. 多眼構造:
多数の独立して回転可能な眼球を持ち、ほぼ全周囲の環境を感知することができる。この適応は、暗所や濁った水域においても極めて高い索敵能力を発揮し、広範囲の獲物を検知するのに役立っている。
2. 四分割された顎:
顎の骨格は4つの可動分節に分かれており、通常の捕食者を遥かに上回る開口範囲を持つ。これにより、大型の獲物を確実に捕捉・拘束することが可能となっている。
3. 頭足類に類似した後部構造:
カオスリヴァイアサンの後部構造は、「シードラゴン」と分類された種に極めて類似しており、脊椎の末端から8本の強靭な触腕状器官が伸びている。
これらの肢は生物の主要な推進力および機動手段として機能し、あらゆる環境下での協調的な多方向移動と瞬時の高速加速を可能とする。
4. 接近時の影響:
この生物の周囲では、「レッド・プレイグ」の感染値が危険域――ほぼ致死レベル――に達する。その影響は幻覚症状を誘発し、周囲の多眼構造と相まって、常に全方位から見られているかのような錯覚を引き起こす。
5. 形成過程:
レッド・プレイグのハイヴマインドの化身は、水生環境専用の生物構造を持たない。むしろ、あらゆる環境――大気の有無を問わず――に適応可能であり、数千年単位での休眠にも耐えうる。これにより、最初の創造以来、長期間にわたって存続し得た理由が説明される。
休眠中、レッド・プレイグは低エネルギー粒子や放射線(特に太陽放射)を吸収しながら、自らの生理構造を徐々に変化させ、遺伝子コードを最適化していく。すなわち、現在のレッド・プレイグとは、自己を完成へと導く自己進化アルゴリズムの産物である。数千年にわたり複雑な神経経路と特化細胞系が形成され、この姿こそが彼らにとって“理想形”と定義されたのだ。
やる気を起こさせるメモ: ここまで近づき、感染で死ななかったあなたを称えましょう!
評価: 極めて危険。いかなる状況でも接触を避けること
出典: ゲーム内PDAスキャン「ハイヴマインドの具現:『カオスリヴァイアサン』」
Source: In-game PDA scan "The Manifestation of the Hivemind: 'Chaos Leviathan'"
概要 / Overview
カラー細菌を遥かに超える危険度を持つ新種病原体「レッド・プレイグ」を実装する大型MOD「The Red Plague」で登場するリヴァイアサン級生物。
レッド・プレイグが数千年に及ぶ自己進化の果てに生み出した巨大生命体。
蛇のように長大な胴体の腹側には、節足動物を思わせる多数の肢が並び、後部には頭足類の触腕に似た器官が生えている。
4つに分かれた巨大な顎と、黒い眼窩に浮かぶ白い四芒星の瞳──その形状は、この惑星のいかなる生命体系にも属さない。
生息地 / Habitat
- クレーター内各地 / Various locations within the crater
行動 / Behavior
隕石の岩塊に覆われたレッド・プレイグの根源、「プレイグ・ハート」から誕生。以降、広大なクレーター内を周回するように遊泳を開始する。
一定の縄張りを持つ多くの生物と異なり、行動範囲はクレーター全域に及ぶため、手掛かり無しで現在地を特定するのは困難。
現在位置の特定にはストーリー進行で製作可能となるツール「PN-CA追跡装置」が必要。装置はカオスリヴァイアサンの現在地の方角を指し示すため、進路上に先回りするのが最も確実な遭遇方法である(周回ルートはギャラリー参照)。
接近した際には画面を震わせるような咆哮が響き渡り、否応なくその存在に気付くだろう。
データバンクの記載に反し、現状はプレイヤーを含む他の生物や乗り物への危険性は確認されていない。
接近するとプレイグ感染度が上昇するものの、その上昇速度は微々たる程度に収まる。
なお、本種の付近において、その特徴的な目が本体から離れて単独で浮遊している異常な光景がしばしば観察される。短時間で跡形もなく消失するため、データバンクで言及されている幻覚によるものであると考えられる。
ギャラリー
余談 / Trivia
- 本種、ひいては「レッド・プレイグ」そのものの起源について。
▼ ネタバレにつき非表示(クリックで展開)
レッド・プレイグは、先駆種族“アーキテクト”の一人である ベネット(BN-3T) が、同胞を滅ぼしかけた カラー細菌に対抗するために創造した人工生命体である。 しかし、感染した生物を凶暴化させ破壊を引き起こすこの病原体で、どのようにして種族再興を目指したのかは依然として不明である。
第2章の終盤では、ベネット自身がカオスリヴァイアサンと融合し、レッド・プレイグの集合意識の一部となったことが彼自身の口から語られる。 この描写を踏まえると、レッド・プレイグを全宇宙へ拡散させ、感染した生命体を集合意識へ取り込み、 ひとつの巨大な“生命システム”として死を超越する存在になることがベネットの最終目的である可能性が考えられる。 - 「集合精神(Hivemind)」とは、個としての意識を捨て、集団全体でひとつの精神・意思を共有する存在様式を指す概念である。
この思想は古典SFから現代SFに至るまで数多く扱われており、作品ごとに形態や解釈は大きく異なる。
Subnauticaシリーズに登場する異星種族のアーキテクトもまた、精神を共有する性質を持つと語られている。
なお、『Subnautica: Below Zero』に登場する同名の生物“Hivemind(ハイブマインド)”は、無数の小型個体が集団で行動し、あたかもひとつの巨大生命体のように見える習性から、その名が与えられている。