「絶対に音を立てないこと」
分類: リヴァイアサン / Leviathan
サイズ: 全長約120m
危険度: 極度の脅威 / Extreme Threat
PDAデータバンク
この生物は著しく体重を失っており、餓死寸前の状態にあるようだ。
その独自の狩猟戦略は、周囲の音波を打ち消しながら、同時にそれを反響定位の手段として利用するというものである。
1. 露出した骨と筋組織:
頭部上面から突き出た鋭い骨の突起は、獲物を貫き、動きを封じたうえで口部へと運ぶために使われる。
2. 発光器官:
この器官は、周囲の環境音と逆位相の音波を放つことで、あらゆる音を打ち消し、獲物の聴覚を麻痺させる。
同時に、その反響を利用して正確な位置を特定する役割も果たしている。
3. 結晶構造:
この生物は正体不明の結晶を摂取しており、それが外見と生理構造を大きく変化させたとみられる。
その皮膚は硬化し、極めて高い耐久性を備えている。
評価: とてつもない脅威。絶対に音を立てないこと
出典: ゲーム内PDAスキャン「サイレンス」
Source: In-game PDA scan "Silence"
概要 / Overview
デッドゾーンを舞台としたエイリアン施設の探索や、新型潜水艦の実装を行う大型MOD「Call of the Void」で登場するリヴァイアサン。
エイリアン施設から発信される信号を追ってデッドゾーンへ足を踏み入れたプレイヤーに、無音の闇の中から忍び寄る存在として現れる。
暗黒環境への適応により視覚器官は退化し、眼は存在しない。
代わりに、周囲の音を制御する特殊な器官を発達させ、音そのものを狩りの手段として利用する。
自身の発する音や環境ノイズを逆位相で打ち消し、獲物の心音や駆動音のみを際立たせて探知する能力を持つと考えられている。
生息地 / Habitat
- サイレントウォーター(デッドゾーン内) / Silent Waters(Within the Void)
行動 / Behavior
信号発信源を中心とした半径約500mの領域「サイレントウォーター」に侵入すると出現し、プレイヤーを静かに追跡し始める。
PDAが「信号の電波干渉」を検出した場合、それはすでにサイレンスの狩猟圏に入ったことを意味する。
獲物を発見すると、まず透明化によって姿を消し、接近後に一撃で襲いかかる。
シーモスやプローンスーツに対しては、頭部の可動式角を突き立てて即座に破壊。
サイクロプスに対しては一撃で沈めることはできないものの、複数箇所に装甲損傷を与える。
聴覚に依存する性質のため、乗り物の照明や光源は行動に影響しない。
むしろ、サイクロプスの外部照明を常時点灯させることで、周囲の水流の乱れや発光の影を観察し、サイレンスの位置をわずかに把握できる可能性がある。
サイレンスはサイレントウォーターの外に出ることはなく、その領域を越えて活動することは確認されていない。
脅威と対処 / Threats & Countermeasures
信号発信源へ到達する際の唯一の安全な手段はサイクロプスによる航行である。
他の潜水艇(シーモスやMOD製潜水艦など)は、サイレンスの無音化能力に対抗できないため、侵入は自殺行為である。
サイレンスの狩猟戦略は、以下の二段階の能力によって支えられている。
1. 透明化
未知の原理により体表を透明化し、視覚的に完全なステルス状態を取る(ソナーでも検知不可)。
発動と解除の際、一瞬だけ全身が緑色に発光する。
明るい場所で観察すれば、周囲の水とのわずかな波長差によって、サイレンスの輪郭が微かに浮かび上がるのが確認できる。
しかし、デッドゾーンの暗闇においてそれを視認することはほぼ不可能である。
2. 無音フィールド生成
体内器官から特殊な音波を放ち、周囲の音を逆位相で打ち消して無音領域を形成する。
この領域内では、プレイヤー自身の動作音や機械音、PDAの音声すら消失する。
この無音状態はサイレンスの狩猟段階によって変動し、自身の心臓の鼓動だけが聞こえるようになった時、それはサイレンスがこちらに狙いを定めようとしていることを意味する。
対処法は極めて限られる。
サイクロプスの静音航行モードを常時使用し、クリーチャーデコイを十分な数用意しておくことが推奨される。
攻撃を受けた場合は即座にデコイを発射し、サイレンスがそちらに引き寄せられている隙に損傷箇所を修復、再び静音航行に戻る。
この手順を繰り返しながら、無音の闇を突破して信号の発信源を目指すことになる。
ギャラリー
余談 / Trivia
- サイレンスは、アーティスト onatfb 氏が
DeviantArt に投稿したコンセプトアート
をもとに誕生したと考えられている。
投稿内容によれば、本種は単なる強力な捕食生物としてではなく、 デッドゾーンからの脱出を試みるプレイヤーに対するデスペナルティ的存在として構想されたようだ。 - サイレンスの無音化能力は、環境全体を沈黙させるものではなく、自身および周囲の雑音を選択的に打ち消す機構である可能性が高い。
これにより、獲物が発する心音や水流などの微細な振動を検知していると推測される。 - サイレンスの活動域に接近すると、PDAが次の警告を発する。
“Caution: Detecting unusual sound wave activity. Origin unknown. Wave amplitudes diminishing...”
(警告:異常な音波活動を検知。発生源は不明。波の振幅が減衰しています……)
このメッセージは、エイリアン施設からの信号がサイレンスの無音化能力によって干渉・減衰を受けていることを示すものと考えられる。